ブティックや雑貨店(安めのコスメなど)、特に駅ビルとかに入ってる
店に多いと思うのだが、そこで繰り広げられる光景に、
私が常々、謎だと思っていることがある。
特に、高級ブランドではないけども、流行だけは追い求めてツンと
したい、キレイめの洋服を売っている店に多いと思う。
(値段は安く、あまり質のいいものはなかったりする。)
雑貨店なら、壁一面にメイク用品が陳列されてて、通路の棚には
スキンケア用品や美容関係の雑貨、たまにアクセサリーや
安めの服なんかが並んでいるお店。
茶(金)髪、タテ巻きカールの20台前半と思われる販売員
(前髪以外は浮いたオールバック状態。タテ巻きとマスカラと
ネイルが命。数年前までは「あゆ」の顔を貼り付けたようだったが
今は露出が許されるなら幸田來未になりたい。)
が、お客様が通りかかったりチラリとお店をのぞいたりしただけで
「いらっしゃいませ~えー」と、独特の言い回しで、
客に向かって言うでもなく、とにかく店に響き渡るように発する。
この「いらっしゃいませ~えー」っていうのが気になる。
「いらっしゃいませっ!」と威勢のいい居酒屋風でもなく、
「いらっしゃいませ。」とホテルのフロントみたいにかしこまった風
でもなく、
鼻にかかった声で「いらっしゃいませ~えー」なのだ。
「いらっしゃいませ」までは鼻にかかりながらも張りのある大き目の
声なんだけど、「せ~」からが独特。
「せ~」と語尾を延ばして、一度は声が消え入りそうになるのだが、
思いっきり音を弱めて、単語が終わるかと思わせたた後で、
再び最後に「~えー」と語調が強くなる。
最初は気にならなかったのに、一度気になりだすと最後の「えー」が
気になって仕方がない。
関西だけなのか?でも京都、大阪、神戸、どこでも発せられている。
京都の駅ビル地下で姉と待ち合わせをしていて、時間つぶしにウロウロ
していたとき、平日昼間だったため客足もまばらなのに、そのブティック
には販売員が5人もいた。
服をたたんだり、レジでなにか記録をつけたり、みんな私語をつつしみ
それぞれ仕事をしているのだが、私が通りかかるのをそのうちの一人が
認識すると
「いらっしゃいませ~えー」
と発する。
すると、全員、一気にスイッチが入ったかのように、それぞれバラバラに
「いらっしゃいませ~えー」
を発しはじめる。
私が通り過ぎて視界から消え去るまで、全員が繰り返し
「いらっしゃいませ~えー」
を繰り返す。
みんな思い思いの方向を向いて、歩いたり作業したりしながら
発するが、誰も私に向かっては言わない。
あらぬ方向を向いて言う。
何度かその周辺を往復したが、何度通りかかっても同じ反応。
触ったり振動を受けたりすると、それに反応して一定時間
動きまわる生物とか虫みたい。
(そんなのあるかどうか知らないけど。)
あ、そうだ。あまり宮崎駿アニメには詳しくないから、間違ってる
かも知れないけど、確かもののけ姫で森の中にうじゃうじゃいた
白いきのこ(枯れかけ)かミイラみたいな小さな生き物で、
何かのきっかけで、一斉にくびがバネの入った人形みたいに
ゆれるやつ。
あーゆーのを想像させる。
途中で気持ち悪くなってきて、退散した。
飲食業界含め、一時、若手の接客業をするひとが、みんな
「こちらの方、商品の方と、おつりの方と、レシートの方です。」
とあらゆるものに「方(ほう)」をつけていたのと同じで、
この「いらっしゃいませ~えー」も、誰かがマニュアルを作る
訳でもなく、自然と蔓延したというか、根付いてしまったんだろうか。
注意して聞いてみてください。
最初は面白いけど、だんだん気持ち悪くなってくるから。
大阪市内はくもり。朝、パラパラと粉雪が舞った。
"方"もそうなんだけど、"よろしかったでしょうか"がキライ。
以前よりはだいぶ聞かなくなってきたかもしれないけど、
まだ言ってるヤツおるしな。
正しい日本語って難しいかもしれないけど、
ヘンな言葉を作るなって言いたい(笑)
「方」とセットで使われること多くない?
「こちらの方でよろしかったでしょうか?」
あとさー、これは私がひねくれてるだけだと思うんだけど、
気持ちよく買い物して「ありがとうございました」って
言われるとこまではいいんだよ。
こっちも「ありがとう」ってニッコリ笑って言うくらいごきげん。
でも「またお越しください」って言われると、
心の中で「ヤだね。」って返事してんの。
別にその店が嫌いじゃないし、近々また来るだろうな、って
思ってるのに。
なんだろうね、私は。
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