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文系OLから建築士に転身した「りんちゅん」と その相棒コザクラインコの「ちょび」が 鳥、建築、音楽など、あらゆる生活のシーンを 独自の視点でコメントしています
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2017/10/23 (Mon)
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2006/06/28 (Wed)
たまには固い話題も。
私は去年(2005年)、一級建築士の試験に合格し、今年登録を済ませたばかりの
一番新米な一級建築士です。
今年も7月に学科試験があり、今ごろ受験生は額に汗、目に涙をためながら、
必死で勉強しておられることでしょう。

数年前は合格率が10%を切ったりもして、大変な難関だったのですが、ここ2年は
少し合格率も増えたようで、私はそれに便乗した形で(?)合格しました。

とはいえ、文学部出身でOL経験が長く、専門の教育を受けずに少ない実務経験だけで
独学で受験した私にとっては十分難関でした。
学科試験を自己採点して合格ラインを超えていたことが分かった時は
大学合格の時より嬉しかったです。

学科試験の当日は、夜に自己採点の為の「回答速報」が出る直前まで、もう不安で不安で
「神様助けて!いや、神様にすがるのは間違ってる。試験はもう終わったし。
お父さん!お母さん!!…いや、いい大人が両親にすがってはいかん。
りんり~ん、ちょび~(以上、コザクラインコ)、パール~(ダルメシアン)、助けて~!!」
と青い顔をしてペットの名前を呼び続けていました。
その夜は、ずっ~とニヤニヤしてました。

そんなことはさておき、せっかく苦労して取得した一級建築士の免許にも暗雲が。
昨日、国土交通省が「新一級建築士」のような資格を検討するなど、建築士制度の見直しに
取りかかったと発表されました。
他にも、一級建築士免許の更新を設けて一定の水準に達しない一級建築士を二級に降格させるとか
様々な案があるようです。
これらは耐震偽装事件の再発防止が狙い。

あれ?耐震偽装事件って、建築士の知識が足りなくて起こった問題ではなく、
その人の建築士としてのモラルの問題で起こったんじゃなかったですか?

確かに、一級建築士といっても、意匠(デザイン)をやっている人、構造をやっている人、
設備をやっている人と、取り組んでいる業務は色々あって、
一級建築士だから全ての業務に精通しているかといえば、そうではないでしょう。
設備をずっとやっている人に、いきなり構造計算しろといっても無理があるのです。
普段は別の業務をやっていて、一級建築士の分野の知識があやふやになってきている人だって
たくさんいるはずです。
だから更新制にして、常に一定の水準の知識を備えた者にしか一級建築士の免許を与えない
という考えも十分に理解できます。

でもなんか納得いかないのは、その改革案が「耐震偽装事件の再発防止」とは、
何ら関係ないからではないでしょうか。
どーも、事件が起こってまず何を改革すべきか、という時に、手っ取り早いところから、
責任の矛先をすりかえている、ごまかしの対応のように感じてなりません。

別に他の免許を棚にあげるつもりはないし、それらの免許保持者だって責められる覚えはないで
しょうが、医師免許だって教員免許だって、現役の人達が全て一定の水準にいるかというと
絶対そうじゃないと思います。
例えば重大な医療事故が起こった、学校で教員が事件を起こした、となった時、すぐさま
「医師免許は専門分野別に変更します!」とか「教員免許は更新制にします!」
という話しになる前に、医療現場の実態、制度、学校の体制、教師と家庭のありかたなど
問題を起こした個人の資質のと共に、その問題の本質を問い、現場・組織・制度の現状を
見なおすことを一番に始めるでしょう。

今回、耐震偽装事件を受けて早急に見なおすべきは、確認申請(構造計算書)の不正をチェック
できなかった役所や確認検査機関の審査の実態、体制でしょう。

善意にしろ悪意にしろ、間違った計算、間違った申請を「指摘できない態勢」をそのままにして、
建築基準法違反の刑罰を重くするとか、建築士試験の資格要件を見なおすとか、本末転倒、
バカバカしいくらいです。

役所で確認申請をしていたのでは時間も人も足りない、ということで民間でそれを代行する
確認検査機関ができたのです。
その両方ともが正常に機能していないのですから、まずはそのチェック機能の抜本的な
改革をすべきです。

いち建築士の不正は大変に重い罪で、本人にとってどんな切迫した理由があろうと
免れようがありません。
また、組織だってそれにかかわってきた経営コンサル、デベロッパー、建設会社も
重大な責任をもって、被害者の補償にあたらなければなりません。
しかし、長期間に渡って何件も、それを見ぬけなかった確認検査機関、それを管轄する建築主事
(都道府県)、国土交通省、結局は国が、被害者の補償に当たるのは当然のことでしょう。
また貴重な税金を使って。
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